aviation

メインページに戻る
第1章 進路  第2章 パイロットの実際  第3章 職業パイロットへの道
 第4章 SGLab開講予定  第5章 航空行政後進国日本
 

第6章_趣味としてのパイロット
前章までと違って、本章ではプレジャー・フライトについて以下の項目について述べてみます。
・全く違った視点(実世界観)
・空を飛ぶ
・米国でのGeneral Aviationの実態
・Introduction Flightの勧め
・FAA Privateの制限
・プレジャーPVTパイロット

全く違った視点(実世界観)
こでは、飛行機が好きで可能であれば自分で飛んでみたい方々への情報です。
何所からもスポンサーシップは受けていませんので、本記を参考にして頂ければ幸いです。
まず、資金に余裕のある方は、日本国内でも少ないながら遊覧飛行や体験飛行を実施している会社がありますので、そちらへお問い合わせ下さい。

aviation
滑走路から青い空へ向けて、安定したエンジン音を残して上昇してゆくセスナ172(Sky Hawk)を眺めて、出来れば”あれに乗ってみたいな”と感じたら、ぜひ行動を起こしてみてはいかがですか?
まずはコストパフォーマンスが悪すぎるので日本では止めておきましょう。

当然ですが、一旦離陸すると、普段の地表数メートルの視界が一変します。
正直、適切に表現できる文才がないもので、”実際に経験して下さい”以外に表しようがありません。
個人体験で恐縮ですが、以前(9.11以前)米国系の会社に在籍していた際、本社近くの飛行場から離陸し、本社と少し離れた工場・研究所上空を飛んだ時には、”全体がこんな風になってるんだ”とか、向こうに”あんなモン””こんなモン”がある等、上空(それも地上高500m程)から眺める事は馴染みのある土地であっても発見の連続でした。

実際の飛行ではありませんが、全米には数多くの航空宇宙博物館があり、飛行機文化の懐の深さを感じます。
又、例年7月にウイスコンシン州オシュコシュでEAA(Experimental Aircraft Association自作飛行機連盟?)のエア・ヴェンチャーが開催され開催中の一週間は世界でも最も忙しい空港にかわります。
airventure
全米はもとより、世界中から自分で作られた機体でオシュコシュまで飛んできます。
飛行機好きには、たまらない一週間ですので、機会があれば一度は訪れて下さい。(宿泊先を確保するのが至難の業ですが。。。)

空を飛ぶ
米国では、日本と比べ空を飛ぶことは極めて一般的な行為です。
高速道路が70mphが上限であるので、広い国土を短時間で移動するのに飛行機は極めてポピュラーな手段です。
旅客機だけでなく、エアー・タクシー、エア・アンビュランス、バハマへのチャーター等、日本とは比較にならないほど利用されています。
従って、空を飛ぶ行為(パイロットであれ、パッセンジャーであれ)は何も特別ではなく、便利に楽しく利用しているのが現実です。


米国でのGeneral Aviationの実態
General Aviationとは軍と定期運輸を除いた航空の総称です。
前記のエア・タクシー、チャーター等もPVTと同じGeneral Aviationに区分けされ、非常に高い活動をしています。
全米には約5000とも言われる空港があり、その多くは管制塔がありません。
誰がコントロールするの?
答えはパイロット自身です。
Pilot In Commandと称され、運行の全責任は機長であるパイロットにあります。
責任を負う事により、相応の権利が生まれ行使できます。
米国独自のパイロット資格でRecreational Pilot Certificate(Sports Pilotという資格もあるとの事です)があり一般ICAO資格PVTと比べ制限がありますが、それなりの自由度があり、趣味の範囲で十分楽しむ事が可能です。
四半世紀も前のデータですが、米国のパイロット人口密度は300人分の一だったそうです。(現在のおよそ倍でベトナムヴェテランの影響かもしれません) いかにパイロットが一般(特別ではない)的な指標ではないでしょうか。

aviation
Introduction Flightの勧め
最初に体験して頂きたいのが、イントロ・フライトです。
ハワイ旅行や米本土旅行前に、少しだけインターネットで下調べをして、訪問先の近隣でのフライト・スクールに連絡を入れて申し込みをしましょう。
セスナ172を一時間チャーターする形で申し込みをすれば、先方も商売ですのでサービスがあれば快く受けてくれるはずです。
費用も全部で200ドル位だと思いますので、一時間3人の遊覧飛行とした場合でも十分リーズナブルなアトラクション(?)だと思うのですが。

セスナ172は四人乗りですので、インストラクターを除く3人が最大人数です。
(一時間総4人です。 4人4時間だと条件により離陸できません。 デ○四人だと絶対不可です。)
3人の内2名の乗客は後席に着座し、残る一人は左側キャプテン・シートに座ります。
右側にはインストラクターが座り大方の操縦をしてくれますが、多くの場合離陸、水平飛行、穏やかな旋回操作(操縦)をさせてくれると思います。
ファーストクラスなんぞ比較にならない最も素晴らしい眺めを得る機会です。
ジェットコースター好きには、希望すれば条件によってですが、”Check-List Flight”を行なってもらえるかもしれません。


FAA Privateの制限
残念ながら9.11テロ以降、米国のGeneral Aviation環境も激変を余儀なくされました。
多くの空港はセキュリティの強化がはかられ閉鎖的になり、少し一般市民との間に壁が出来てしまったと感じます。
余談になりますが、以前のローカル空港では誰でも滑走路近くまで行って、安全を確保してさえいれば間近で飛行機の離発着を眺められましたが、今となっては有り得ない光景です。

CMR、ATPと比較しPVTではInstrument Ratingは必須要件ではありません、
従ってInstrument Ratingが要件であるClass-A Airspace(基本18000フィート以上)での飛行を認められません。
しかし、それ以外の制限は科せられません。
PVTパイロットであえれば、ホノルル・インターナショナル(ハワイ)であろうがジョン・F・ケネディー(ニューヨーク)だろうが、オーランド(ディズニー・ワールド)でも利用(着陸)の権利があります。

条件が許せば、夏の早朝シカゴ・オヘア空港でのTouch&Goも法的には可能です。
(実際は他のトラフィック、その他の理由で拒否される可能性が大ですが、基本的な権利は有します)
如何に自由度が保証されているかがお分かりになると思います。

aviation
プレジャーPVTパイロット
飛行機の操縦は、自動車の運転と似ています。
自然歩行と比べ自動車は、比較にならない程の加速、最高速度、操舵、幅員の把握等大きな違いを習得しなければなりません。
しかし大多数の方々が夫々の技術、新しい感覚の習得で運転技術を習得するに至ります。

飛行機操縦も全くと言って良いほど同じです。
自動車の経験も必須ではなく、少数派ではありますが自動車免許以前に操縦技術を習得する少年・少女が居ます。

自動車と同じですが、操縦技術習得には若いほど有利です。
従って、例えば60歳過ぎでのチャレンジを始めた場合は相応の時間がかかり、場合によっては取得に至らない場合もあり得る事も事実です。
ここで申し上げたいのは、時間はかかりますが、基本的に誰でも習得できる技術である事です。

PVTの飛行要件は、最低40時間とされています。
多くの場合は、40時間を大きく越える飛行時間を重ねた後にPVTを取得します。
確かに中には4週間37.5時間(Part-141認定学校)で取得する人や、一年間100時間で取得する方、人それぞれの進捗状況がありますが、早ければ優れたパイロットである事にはなりません。
主に趣味目的(プレジャー・フライト)であれば、Private Pilot Certificateは、とても素晴らしい資格と成りえますし、その取得課程に於いて新しい技術や視点(世界観)を経験する事は人生に於いて大きな糧となると思います。

aviation
9.11以前にはFlyingマガジンやPlane & Pilotマガジンに於いては、多くのフライト・スクールが生徒募集をかける宣伝が載っていました。
しかしながら、最近では知る限り激減してしまっているようです。
aviation

私的感覚で申し訳ありませんが、40歳位迄であれば一切のハンディキャップ無しに、PVTは取得が可能と推察します。(蛇足ですが、経験上英語習得は30歳以下で始めれば充分に早く身につける事ができますが、40歳を超えて始めると、やはり習得には相当時間がかかりはじめる傾向があります)
具体的には、操縦技術習得だけであれば2ヶ月も集中訓練すれば立派なPVTホルダーになっていると思います。
因みに、PVT基本コース4~7千ドルで諸々込みで大体100万円強もあれば足りるでしょう。
変わって40歳以降の開始となると、指数関数的に必要時間が増えていくようです。
60歳ともなれば、2ヶ月習得は、ほぼ不可能に近いと想像されますし、期間の長さに比例して費用も嵩む事になります。
一般的なジレンマですが、若い頃は暇はあるが資金が無い。
中堅になると金銭的な余裕は出来てきますが、纏まった時間が作れない。
齢をとって資金と時間は融通できるが肝心の感覚が鈍ってくる。。。
いづれの場合でも、何らかの無理(努力・妥協)をしなければならないので、現実的な範囲で調整の上、チャレンジを開始するのが良いかと思います。

飛行機が好きならば決して失望しない素晴らしい世界があります。
是非チャレンジしてみて下さい。
aviation
以上で、SGLabの”パイロットへの道”はおしまいです。
ココまでお付き合いいただきました方には心より感謝申し上げる次第です。
ありがとうございました。



ご質問等がございましたら、下をクリックにて御連絡を頂ければ、可能な限りお答えします。
メール



ページトップへ戻る
aviation


SG Labメインに戻る